青山高原遭難記

3月に入り、最近はだいぶ暖かくなってきました。今年の冬はぜんぜんツーリングに行ってなかったので、久々に走りに行ってきました。
2011年2月23日、名古屋は快晴。予想最高気温は14℃。
いつもはジェベルでツーリングに行くのですが、今回は普段通勤で使っているスーパーカブ110で行ってきました。
目的地は奈良。奈良出身のPITリーダー、山中氏からいろいろツーリングスポットをリサーチして、ルートを考えてみたのだが、問題がひとつ。亀山から先の名阪国道は原付は走れない・・・・・・。ただ、地図上で見れば50kmくらいしかないので下道でも大丈夫だろう・・・と甘い考えで出発したのが悲劇の始まりだった・・・・・・。
ミニUSBの電源。ナビやインカム、音楽プレイヤーの充電に非常に便利。
シート下から電源を出してシガーソケットを付け、ナビの配線に繋ぐ。ゴチャゴチャになってしまったが、なんとか電源を取ることができた。
午前8時に名古屋を出発予定だったが、さっそくトラブル発生。ナビの配線が通電しない!!!。
バッテリー直付けでミニUSBの配線を付けていたのだが、線をつなげてもナビの充電ランプが点かない。接触不良か断線か・・・・・・。そういえばこの前、外装を外すときに線を引っ張っちゃったな・・・・・・。たぶん断線だろう。ナビ本体の内蔵バッテリーじゃ3-4時間くらいしか保たない。ここ最近はナビにずっと頼っていたから、たまにはナビなしで行くか・・・・・・と考えていたが、バッテリー充電用のケーブルを付けていたのを思い出した。本来はバッテリーを外さずにコネクターでつなげて充電するものだが、オプションパーツのシガーソケットを付ければ電源を取ることができる便利なパーツだ。
なんとか電源を取ることができ、ちょっと遅くなってしまったがようやく出発することができた。
四日市の有名店「まつもとの来来憲」。Googleでとんてきを検索したら一発で出てきます。
新メニューの「みそとんてき」。ライス、豚汁、キャベツは食べ放題という太っ腹!!!
国道23号をひたすら西に向かう。名古屋と四日市を結ぶ快適な道なのだが、所々渋滞にはまる。市街地だけではなく、工事渋滞も目立った。木曽川を渡る木曽川大橋が工事中で、思った以上に時間がかかる。出発が遅くなったのでよけいに予定がズレでしまう。こうなったら予定変更。11時前に四日市に入ったので、ちょっと早いが昼食を取る。B級グルメですっかり有名になった「四日市とんてき」の人気店に向かった。
なんと!!!・・・彦麻呂のサインの横に西野カナのサインを発見!!!。さすが地元・三重の観光大使。B級グルメをチェックしてます。
11時ジャストに到着。この「まつもとの来来憲」は2年ほど前にも来たことがあるが、当時から有名でお昼どきはいつも満員。そのため開店直後を狙ったのだが、それでももう既に席が半分ほど埋まっていた。テレビの取材も多く、芸能人のサインや写真もいっぱい飾ってある。元々はラーメンをメインとした中華料理屋みたいだったが、今ではとんてきが店の看板メニューになっている。今や四日市のB級グルメとして有名になったとんてき、どこの店も基本的にはソース味をベースにしているのだが、この店はみそ味、しお味などバリエーションが多い。今回は名古屋人を代表してみそとんてきを注文した。
青山高原の山頂の展望台からの眺め。
風車が何十基もある。一年中風が吹いているって事だろう。
昼食を終え再び出発。国道23号から1号に入り、亀山までは順調に流れていく。問題はこの先の国道25号・名阪国道だ。自動車専用道路で125cc以下は走れないので、亀山から先は側道に入ったのだが、所々行き止まりになったり遠回りになったりと、ちっとも前に進めない。時間はどんどん過ぎて行き、とても奈良まで行けそうにない。バイクを止め、地図を見る。ナビの画面じゃ解らなかったが、青山高原のすぐ近くまで来ていた。青山高原道路を西側から入り、東に抜けると榊原温泉がある。時間的にもちょうどいい。こうなったら予定変更。奈良はまた次回にして、青山高原に向かった。
山頂から東側、陽の当たらないところはけっこう雪が残っていた。
まだシーズン前なのか、青山高原道路はほとんど車も走ってなかった。名古屋を出るときは晴れていて暖かかったのだが、標高が上がるにつれ気温も下がり、風も強くなっていく。念の為に真冬の装備にしてきて良かった。路肩にはまだ所々雪が残っていたが、陽が当たっている路面は乾いているので問題なく走れる。
山頂の展望台に着いたが、管理人のおじさん以外誰も居なかった。雪はもう溶けていたが、やっぱりまだ時期的に早かったのだろう。早くふもとに降りて温泉に入ろう・・・。
山頂には風車が何十基も回っていた。一年中風が吹いているのだろう。空を見るとさっきまで晴れていたのに、とんどん雲が多くなってきた。天気予報じゃ雨は降らないと言っていたが、気温はどんどん下がっている。グリップヒーターのスイッチを入れ、山頂から東に下っていった。
脱出直後の写真。側溝にはまったときは写真を撮る余裕すらなかった・・・・・・。
陽の当たる西側と違って、東側の日陰にはまだ雪が残っている。しかも、下っていくごとに雪が増えている・・・・・・。なんか嫌な予感がする。ナビを見ると目的地の榊原温泉まであと12キロ。今更引き返せない。雪の溶けた轍を走り、何ヶ所か雪道を抜け、ブラインドコーナーを抜けた瞬間!!!・・・・・・

目の前に現れたのは!!!

全面、雪に覆われた道だった・・・・・・



「ヤバい!!!」


とっさにブレーキを掛けたが、当然ながらスリップ・・・・・・

左側の雪の塊に突っ込み、フロントタイヤを側溝に落としてしまった・・・・・・。


もーーー無理!!!
バイクで事故った時はいつもそうだったが、脳内でアドレナリンやら何やらが出て、周りがスローモーションに見える。今回も雪道を滑りながら側溝に突っ込むまで、とても長く感じた。

幸いにも怪我はなく、バイクのダメージも無さそうだ。ただ、足場の悪い雪の中で、側溝の中から引き上げなければならない。そういえばさっきから対向車と一台ともすれ違ってない。ひとりで引き上げるしかなかった・・・。

何とか引き上げて、ようやく落ち着いた。カブで良かった・・・。普通のバイクだったらひとりで引き上げることは出来なかっただろう・・・。
最後はこんな感じになってしまった・・・・・・
ここから先は慎重に進んだ。日陰のカーブの所々はまだ雪が残っている。温泉まであと10キロ・・・・・・、あと数十分後には天国が・・・・・・、と淡い期待を持っていたが、無残に打ち砕かれてしまった・・・・・・。

道全面、雪・・・・・・


視界が届く範囲、全部真っ白。


念の為、バイクを降りて先に進んだが、どこまで行ってもアスファルトのカケラすら見えない。


時間は夕方の4時を回っている。日が沈んだら、間違いなく帰れなくなる・・・・・・


結局、来た道を引き返し、1時間以上も遠回りして、目的地の温泉に着いた。
榊原温泉「湯の瀬」。ここは天国やーーー。
陽が傾きかけた頃にようやく温泉に着いた。体を温め、津市まで出る。津市に入ったら一気に暖かくなってきた。数時間前に雪に埋もれていたのがウソのようだった。そのまま23号で無事に名古屋まで帰ることができた。


今回の教訓・「冬山をナメちゃダメ!!!」



PS:今回のツーリングで、新記録を達成。なんと、リッター64キロをたたき出した。プラズマブースターとイリジウムプラグを付けたら、明らかに燃費が上がっている。恐るべしスーパーカブ・・・・・・


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