DLCって知ってます?

浦安のツーリング大好き小泉が紹介する商品は不二WPCさん(http://www.fujiwpc.co.jp/)プロデュースによる DLC(Diamond Like Carbon)です。"ダイヤモンドの様なカーボン"という意味で、炭素と水素で形成される、非常に硬いカーボン硬質膜を蒸着させるのです。以前WPCを紹介(http://www.racingworld.co.jp/report/index.html?p=228)しましたが、更に上回る表面強度を実現しました。WPCは、強度アップ、低摩擦係数、オイル溜まりのマイクロディンプル加工をする事により摺動性向上→スムーズにエンジンが回る→熱量、燃費、強度アップなど、全てにおいてストレスの無い動きが期待できます。(WPC+DLC処理)≒(表面強化+カーボン硬質膜)。では、その加工の仕方はどう違うのか?解説しよう...。
今回不二WPCさんにお借りした、ヨシムラのカムシャフト。サンプルの為に一本だけ処理してしまうのはさすが。全体を見てカム山の色違い分かりますか?
ここまで近付けば分かりますよね?左の2個と、3個目、4個目で処理が違います。
WPCは、とても小さくてとても硬い粒子を素材に超高速でぶつけ、熱処理で表面硬度を上げます。その面は目では見えない小さな凹み(マイクロディンプル)がたくさんあります。それがWPC。
DLCは真空の窯に入れプラズマ処理で表面にカーボン素材を蒸着させ成形させる。よってWPC後にDLC処理をすると蒸着されたカーボン素材はマイクロディンプルに入り込みガッチリと喰い付きます。
さて問題です。上の画像、右側を見ていただいて、4個のカム山のうちどれを選びますか?僕は1番左(2番目も同じ)を選びました。1番ピカピカだしトゥルントゥルン回るんじゃね?と思いました。しかし1番手間が掛って高強度なのは左から3番目なんです。1番2番→磨き+DLC 3番→WPC+磨き+DLC 4番目→WPC+DLC。という結果です。(磨きといってもバフを掛けるような磨きではありません。WPCの処理と同じです)ただ、素材や使用する部品、目的によってどれが一番か?というのは言えません。例えばピストンの場合、鍛造ピストン+鋳鉄シリンダーの組み合わせと鍛造ピストン+アルミメッキシリンダーなどで処理の仕方は変わってきます。その都度ご相談してください。価格も1番〜4番の処理でもあまり変わりません。
脇の凹んだ所の虹色になっているの分かりますか?DLCとはプラズマ処理で突起している所しか蒸着出来ません。
このピストンピンはある程度慣らしが終ってから処理しています。両端と中央の境目わかりますか?
ピストンリング。こんな薄いものにもDLCが掛けられます。
タペット。ちょっと触っただけで指紋が...。がしかし、目には見えない小さな凹みが無数にあいているんです。そこの凹みにオイルがしっかり溜まるんです。
続いてピストンとその他の紹介です。全てWPC+DLC処理したものです。ここでワンポイントアドバイス。新品の部品同士でWPCやDLCをしてしまうと摺動面が剥がれしまう事があります。しかし全部剥がれる事は無く効果薄なることはありません。とはいえ、せっかく時間とお金を費やして良いものを手にするのであれば一度当たりを出してから処理した方が剥がれる事もありませんよ。ボアアップやハイチューンなど部品組みの後、当たりチェックなどの際に処理するのがベターです。
また、ピストン、ピストンリングはWPC+DLC。シリンダー内もWPC+DLCで最高じゃん!←でもないんです。お互いの摺動面を同じ処理をしても効果は大にはなりません。例えばピストン、ピストンリングはWPC+DLCにしておけばシリンダー内はWPCでも効果は大です。お客様に無駄を少なく体感して頂くサービスとなっております。
いろんな資料や、展示品があります。見て触って嗅いでみてください。
こいつがスゲーサンプル品。何の変哲もないシャフトとカラーの組み合わせ。カラーをシャフトから抜いて入れようもんなら入らない...。クリアランスが0に近いカラーを回すとにいつまでもクルクル回ってやがる。ベアリング入ってんじゃね?と良く言われます。
浦安店ではWPCコーナーを展開しております。
参考までに。DRZ400SMのコンコルドさんにエンジン内全てWPC、DLC処理をして頂きました。(ヘッド回り、クランク、ケース、ミッションなど、約50点ほど)この方は慣らしという言葉を知らずいきなりブン回す方なんですが、サーキット走行後、すぐのオイル交換ではスラッジがほぼ出ていませんでした。新品部品だと出ていたと思いますが、不二WPCさんのアドバイスで驚きの結果でした。
DLCはフロントフォークのインナーチューブにも効果があります。キ○コでも最近DLC処理したフロントフォークが発売されていました。四輪業界でも話題のDLC、いかがでしょうか?
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