南アルプスツーリング2013(前編 : 酷道ツーリング編)

★後編はこちら
お盆休みも明けましたが、ちっとも涼しくならない今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか?


お盆明けに連休が取れたので、久々にキャンプツーリングに行ってきました。


去年、一昨年の夏は長野県のビーナスラインに行きましたが、今回はもっと近場で探しました。


タイトル通り、「酷道」を満喫してきました。


それでは、ツーリングレポート、どうぞ!

今年もやってきた、キャンプツーリングの季節。今年もお盆休み明けに2連休が取れたので、ツーリング先をいろいろ探していたのだが、この時期のキャンプは行ける所が限られてしまう。とにかく、涼しいところに行きたい。名古屋から一泊で行ける距離なら、岐阜、長野、三重辺りの山の中なのだが、いろいろ探していると、「陣馬形山(じんばがたやま)キャンプ場」というところを見つけた。


陣馬形山。南アルプスの西側にあり、名古屋と長野県塩尻市を結ぶ、国道153号線沿いの駒ヶ根市の南東に位置する標高1400メートルほどの山。その山頂がキャンプ場になっているそうだ。今まで、この153号線は何十回も通っているのだが、こんなところにキャンプ場があったなんてぜんぜん知らなかった。長野県とはいえ、都市部では真夏はかなり暑い。でも、標高1400メートルの山の山頂なら、けっこう涼しいだろう。そんな感じで、今回のツーリングの目的地が決まった。

休日にはこの駐輪場にバイクがズラっと並ぶのだが、この日は1台もいなかった。
午前中でもう36℃!
今回のツーリング、距離が近いこともあり、下道で行くことにした。中央道を使えば駒ヶ根インターまで2時間も掛からないが、それでは面白くない。153号線はけっこう走り易く、東側を並行に走っている国道151号線と共に温泉や立ち寄りスポットなどもいっぱいある。のんびり行っても夕方までにはキャンプ場に着くだろう。


朝8時過ぎに自宅を出発。10分ほどで153号線に合流する。豊田の市街地はさすがに混んでいたが、そこを抜ければ快調に走れた。市街地を抜けて1時間ほど走り、最初の休憩ポイント、「道の駅どんぐりの里いなぶ」で休憩。153号線でツーリングした人なら一度は立ち寄ったことがあるだろう人気ポイント。土日は数十台のバイクを見かけることもあるが、お盆休み明けの平日の午前中だったので、バイクは1台も見なかった。


こんな看板を見たらついつい行ってしまう・・・
上に上がるたびにどんどん道が細くなっていく・・・・
ここからさらに1時間ほど走り、最初の目的地、「阿南温泉かじかの湯」に向かったのだが、温泉のすこし手前の国道151号線である看板を発見。


「360度展望パノラマ公園・弁当山公園」


こんなところに展望台のある公園があったんだ・・・・・・


今回は時間に余裕がある。せっかくだから寄っていこう。と気軽に向かったのだが、この道が今回のツーリングの最初の「酷道」だった・・・・・・


対向車が来たらすれ違えないほどの狭い道!
151号線から脇道に入り、山道をどんどん上がっていく。ふもとに点在にていた民家も、上に上がるたびに少なくなり、そのうち両側を木で覆われた細い道になっていった。


「弁当山公園」なんて名前が付いているので、気軽にピクニックにでも行ける山だと思っていたのだが、どんどん道が酷くなる。かろうじて舗装はしてあるのだが、湿った落ち葉が積もっており、タイヤが滑りそうだ。しまいには軽自動車1台分くらいの幅しかなくなり、しかも片側はガードレールも無い崖になっている。



片側は崖!!! 落ちたら死ぬでしょ!!!
最後のダート。頂上まであと少し!
ようやくたどり着いた。公園とはいっても、展望台しかない。
途中で引き返そうかとも思ったのだが、道幅も狭く、坂にもなっているのでUターンも難しい。頂上まで行くしかない・・・・・・。落ち葉を踏まないように慎重に上っていく。あと少しで頂上という所で、舗装路が無くなりダートになっている。あとちょっと・・・・・・。タイヤを滑らせながら、何とか頂上にたどり着いた。

南アルプスと中央アルプスが見渡せる。陣馬形山もうっすら見える。
苦労して登ってきた甲斐もあり、展望台からの景色は素晴らしかった。南は茶臼山、北は南アルプスと中央アルプスが見渡せる。今回の目的地、陣馬形山もうっすらと見渡せる。もう少し走ればすぐにでも着きそうだ。
だが、まだ油断できない。とりあえずこの山を無事に降りなければ・・・。下りは上り以上に神経を使う。対向車が来ない事を祈りながら、慎重に下っていった。
「阿南温泉・かじかの湯」。この辺りを通るときは必ずといっていいほど立ち寄るお気に入りの温泉です。
あまご定食。こういうところでしか食べられない川魚を頂く。
何とか無事に151号線までたどり着き、そこから数分で「阿南温泉・かじかの湯」に到着。昼食を取り、さっそく温泉に向かう。アルカリ単純泉のヌルっとしたお湯だが、ここの温泉は、加温していない源泉浴の浴槽がある。31℃前後のぬるいお湯なので、暑い夏にはピッタリ。何時間でも入っていられる。長野県に入っても、外気温は35℃近くある。ここでゆっくり体の熱を取り、本日最後の目的地、陣馬形山へ向かった。
下条村へ入ると、こんな看板がお出迎えしてくれます。
阿南町を出て、下条村を通り、飯田市で国道153号線に合流。そのまま北上して、陣馬形山のふもと、中川村に到着。ここから山頂のキャンプ場まで、直線距離なら10キロもないのだが、ナビで検索するとおもいっきり遠回りのルートが出てくる。ツーリングマップルのルート案内でも同じルートが載っている。山をおもいっきり迂回して、東側から入るルートになっている。しかも、山頂まで3キロほどダートになっているみたいだ。だが、事前にルートをいろいろ調べていると、どうやら、153号線側、つまり、山の西側から山頂まで細い舗装路があるみたいだ。ナビやグーグルマップにも載っていない細い道みたいだが、その道を通って山頂まで行けるみたいだ。確かに、ツーリングマップルには細い道が載っている。久々にナビに頼らず、西側のルートを選んだ。
旅の必需品、ツーリングマップル。ナビやスマホが普及しても、最後に頼りになるのは地図です。
153号線から山頂までの西側のルート上には、中川村の美術館があり、その付近までならナビにも載っている。とりあえずナビで美術館まで行き、その先は標識と地図を頼りに進む。
ナビで行けるのはここまで。ここから先は野生の勘だけが頼りだ!
分岐点ごとにこんな親切な看板が!!! これは助かる。
ナビやグーグルマップにも載っていない道なので、すごい道を想像していたのだが、意外にも走り易い。さっき通った弁当山の林道とは大違いだ。しかも、分岐点ごとに親切な看板もある。この陣馬形山、ふもとから徒歩で登れる登山道もあるみたいだ。ほとんど迷うこともなく、順調に頂上に近づいていく。だが、山頂まであと少しというところで、とんでもない看板があった。
「全面通行止」・・・・・・・・・





あとちょっとなのに・・・・・・





おまけに、雨まで降ってきた。


「なんて日だ!」


と叫びたくなったが、そんなことをしてもどうにもならない。いったん153号線まで戻り、もうひとつの東側のルートで行くしかない。かなり遠回りにはなるが、陽が沈んだら、山道で動けなくなってしまう。





幸いにも、山を降りたら雨が上がってきた。どうやら通り雨のようだった。153号線まで戻り、近くの道の駅「花の里いいじま」に行き、作戦を立て直す。


駒ヶ根名物・ソースカツ丼を食べながら、ルートの確認をする。ふもとから山を見ると、頂上付近にまだうっすらと雲が掛かっているが、ゆっくり動いているので、雨の心配はもうないだろう。時間的にも何とか日没までには間に合いそうだ。道の駅を出て、コンビニで食料を買い、本日最後の目的地へ向かった。



遠回りになるとはいっても、やっぱり舗装路は安心して走れる。だが、問題はダートだ。頂上まであと3キロほどのところで、舗装路が無くなった。フラットな道だが、山道なので傾斜はあり、けっこう大きな石が転がっているガレ場もある。オフロードバイクとはいえ、荷物を満載しており、タイヤはロードタイヤを履いているので滑る滑る。大型のロードバイクじゃまず無理だろう。キャンプのシーズンだが、誰もいないかもしれない・・・・・・


キャンプ場の入口にこんなデンジャラスな看板が・・・・・・
ここが山頂のキャンプ場。登山者向けの本格的な避難小屋もある。
キャンプ場から数百メートル上がると展望台がある。
日が暮れる前に何とか無事にキャンプ場にたどり着いた。キャンプ場の入口ではステキな看板がお出迎えしてくれた。


今登ってきたダートの脇でも、何か動く影があったような・・・・・・


キャンプ場の中に入ると、意外にも先客がけっこういた。大型バイクも4台ほど止まっている。このバイクであのダートを登ってきたのだろうか?


もうすでにテントを設営し、焚き火の準備をしているライダーのグループの人たちにあいさつし、話を聞いて驚いた。なんと、153号線側の舗装路で登ってきたという。何でも、夕方ちょうど工事が終わるタイミングで通りがかり、通行止めが解除になったそうだ。




もうちょっと遅い時間に着いていれば、遠回りすることも無かったのに・・・・・・・・・orz






とことんツイていない日だったが、キャンプ場の上にある展望台から景色を見たら、そんな事なんか忘れてしまった。さっきまで居たふもとの町、飯島町が一望できる。この陣馬形山、戦国時代は武田軍のノロシ台があったそうだが、たしかに見晴らしがいい。このまま日が暮れるまで景色を見ていたかったが、キャンプ場に戻り、暗くなる前にテントの準備をした。





標高1400メートルの山頂なので、日が沈んだら一気に涼しくなった。この日の名古屋の最高気温が38℃もあったそうなので、それに比べれば天国のようだ。簡単な食事を済ませ、ハンモックを張って横になる。ライトを消して、虫よけキャンドルの灯りだけになったが、この日は満月だったので、月明かりがけっこう明るい。


空を見上げると、ところどころに雲はあるが、星もよく見える。明日の天気は大丈夫だろう・・・・・・


そんな事を考えていると、突然、5メートルくらい先の茂みから「ガサッ」と音がして、大きなカタマリが動いた。




「熊 !!!???」




思わず、ハンモックから転がり落ちそうになる。


だが、そのカタマリは、「ケーン」という鳴き声をあげて、茂みの奥へ消えていった。




・・・・・・どうやら、鹿だったみたいだ・・・・・・




それにしても、ビックリした・・・・・・・・・




食料やゴミなどを全部テントの中にしまい込み、その日は早々とテントの中に入った。





後編へ続く
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