南アルプスツーリング2013(後編 : パワースポット編)

★前編はこちら
長野県の南部、南アルプスの西側にある標高1440メートルの山、陣馬形山。その頂上にあるキャンプ場で昨晩は過ごした。山頂なのでけっこう風が強く、夜中に何度も目を覚ましたのだが、幸いにもテントを飛ばされることもなく、野生動物に襲われることもなく、無事に夜明けを迎えることができた。
この日の日の出は午前5時くらい。5時前には自然に目が覚めた。テントの中からでもうっすらと外が明るくなってくるのが分かる。外に出ると少し肌寒い。気温は19℃くらいだが、この夏の猛暑に慣れた体ではけっこう涼しく感じる。展望台まで登り、東の空を見るとだんだん明るくなっていく。今日の天気は大丈夫みたいだ。
陽が登ってもそれほど気温は上がらず、かなり快適だ。名古屋に帰ればまだしばらく猛暑が続くだろうから、もう少しのんびりしていたい。だが、昨日、通行止めが解除になった道がまた工事が始まるかもしれないので、なるべく早く通っておきたい。テントを撤収して、早々とキャンプ場を後にした。
午前8時前だったので、幸いにもまだ工事は始まっていなかった。道幅は狭いが、昨日走ったダートに比べればはるかに走り易い。昨日1時間以上遠回りした所まで、15分ほどで着くことができた。


この日はもう名古屋に帰るだけだったが、行きに通った同じ道で帰っても面白くないので、153号線の東側、国道152号線を通ることにした。この国道もけっこう有名な「酷道」で、通るたびに工事をやっていたり、道が寸断されていたりするので走るには不向きなのだが、おすすめのスポットはいっぱいある。


まずはその中のひとつ、分杭峠(ぶんぐいとうげ)に向かった。


分杭峠。長野県伊那市と大鹿村のちょうど境にある峠だが、ここ数年、日本有数のパワースポットとして有名になった。本州を東西に分断する巨大断層、中央構造線の真ん中にあり、2つの地層がぶつかりあってエネルギーが凝縮された「ゼロ磁場」なのだという。中国の有名な気功師が発見してから、一気に有名になり、観光客も増えたという。


実は4年ほど前に1度来たことがあったのだが、そのときはまだブームが始まったばかりでそれほど観光客も多くなく、パワースポットの入口の駐車場にバイクや車を停めることができた。だが、あまりにも観光客が増えすぎ、駐車場に入れない車の周辺での路上駐車が増えてしまったので、駐車場は閉鎖。周辺の路上も駐車禁止となってしまった。そして、そのかわりに峠のふもとの町から有料のシャトルバスが出るようになっていた。
ここがパワースポットの入口。このすぐ奥の斜面に、階段状に並んだベンチがあり、ここで気を浴びることができる。ここが一般的に「分杭峠のパワースポット」として知られているところだ。


だが、このすぐ近くに、真のパワースポットが存在していた。
その入口がここ。残念ながら今はゲートが出来、立入禁止になってしまったが、以前来たときはゲートも無く、奥までバイクや車で入ることが出来た。


この奥のダートを数百メートル進むと、右側に小さな滝があり、そこが真のパワースポットだと言われている。


この奥まで行きたかったのだが、残念ながらもう入ることが出来なくなっていた・・・・・・・・・


これが2009年に行ったときの写真。この奥にある滝の水を汲むために、日本中から人が集まっていた。
気のパワーが写真に写った ! ・・・・・・と思ったが、太陽の光だった。
周辺の道路は当然、バイクも駐車禁止だった。警備員の人も常駐している。バイクを降りずに写真だけ撮って、分杭峠を後にした。


ブームが落ち着いて、また、奥の滝まで行けるようになればいいのだが・・・・・・・・・
分杭峠を抜け、152号線を南下すると、中央構造線の断層をはっきり見ることができるポイントもあった。小さな川が流れている河原だが、右と左でまったく違った地層になっていた。正にここが日本の真ん中だ。
しらびそ高原にある唯一のホテル、ハイランドしらびそ。スイス風のおしゃれな建物だ。
そこから更に152号線を南下し、もう1つの目的のポイント、しらびそ高原に到着した。標高1900mの高原で、夏は避暑地として、秋は紅葉のスポットとして人気の場所だ。ヨーロッパ風のおしゃれなホテルもあり、日本じゃないみたいだ。
このしらびそ高原のすぐ近くに、今回のもう1つの目的のポイントがあった。それがここ。


一見、普通の山にしか見えないが・・・・・・・・・





実は、約3万年ほど前に、隕石が衝突して出来たクレーターがあるという。


よーく見ると、真ん中のちょっと左側がへこんで見えるが、ここに隕石が衝突したのだという。


今から約3万年前、地球がまだ氷河期だった頃、直径50mほどの隕石が衝突して出来たクレーター。これだけ大きなものは世界的にも珍しいそうなのだが、実は発見されたのはつい最近だという。地元では昔から隕石のクレーターの噂はあったみたいなのだが、学術的に調査して、最近になって判明したそうだ。


クレーターの近くまで降りることは出来なかったが、周辺の景色は明らかにほかの場所とは違っていた。展望台のガレ場も、まるで火星にでもいるような感覚になっていた。





この後は153号線に合流し、無事に名古屋まで帰ることができた。今回のツーリング、泊りがけで行くにしてはかなり近場だったのだが、新しい発見がいくつもあった。逆に近場だからこそ、見逃していたところがいっぱいあった。遠くに行って帰ってくるだけがツーリングじゃない。近場でもこれだけ楽しめるということを再認識した、今回のツーリングだった。
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