スーパーカブで行く!名古屋~九州ツーリング(3)

3日目 佐多岬~指宿~鹿児島~桜島~志布志

 

昨日は一日中走り続けていたので、テント泊でもぐっすり眠れた。暑くもなく、寒くもなくちょうどいい気温だった。朝4時半くらいに自然に目が覚めた。あいにくの曇り空だが、東の空が徐々に明るくなってきた。テントはそのままで、キャンプ場の更に先にある佐多岬の展望台にカブで向かう。5分もかからずに到着。残念ながら日の出は見られなかった。

 

本来ならば、この展望台から更に歩いて岬の先端まで行く予定だったが、以外と距離があった。今日もかなりのハードスケジュールの予定なので、今回は諦めてそのままキャンプ場に引き返した。

海辺のキャンプ場なので、テントに付いた結露がすごい。乾かしてから撤収したかったのだが、時間が無い。今日は3本のフェリーに乗る予定だ。こんなに時間に追われるツーリングは久々だ。テントを撤収して、朝食を取り、キャンプ場を後にした。

 

昨日走った道を戻り、ゆうべ入ったねじめ温泉のすぐそばにある「根占港フェリーターミナル」に到着。撤収を急いだおかげで第1便の出航の1時間も前に着いてしまった。辺りを散策したら、昨日入ったねじめ温泉がもう営業している。なんと朝7時からの営業だ。330円という銭湯並みの料金で、本日最初の温泉に入った。

 

温泉を出て、目と鼻の先にあるフェリーターミナルに向かい、乗船手続きをする。目的地は今いる大隅半島の対岸、薩摩半島の指宿(いぶすき)。砂蒸し風呂で有名な温泉地だ。所要時間は約50分。料金は大人1人700円とバイク1台700円。鹿児島湾をショートカットできるのでとても便利だ。

 

出航10分くらい前にフェリーが到着。乗用車20台くらいでいっぱいになる小型フェリーだが、ちゃんとバイクの専用スペースもある。しっかり固定してもらい出航。空は曇っていたが、海は穏やか。約1時間で指宿、山川港に到着した。

 

山川港に着いたら、すぐ近くの指宿の温泉街に向かう。砂浜の地熱を利用した砂むし温泉で有名なだけあり、砂浜添いに多数の温泉施設がある。

 

その中で人気の「砂むし会館・砂楽」で砂むし風呂に挑戦。料金は¥1.080。専用の浴衣に着替えて砂浜に行き、頭にタオルを巻いて砂浜に横たわると、係の人がスコップで砂を掛けてくれる。顔だけ出して全身を砂に埋められて、目の前は海。海水浴で埋められた人の気分だ。熱と砂の重みで全身が圧迫されて、2~3分で汗が噴き出す。血流も良くなり、足のつま先まで血液が循環しているのが解る。どれくらい耐えられるか挑戦したが10分が限度だった。砂から出て、建物の中に戻り、シャワーで砂を洗い流して本日2回目の温泉に入った。

 

指宿を出て、海岸線を北上して鹿児島市に向かう。昨日と同じように右手に鹿児島湾を眺めながら走る。天候は曇ったまま。晴れていれば絶景の海岸線ロードだったろう。

 

昼過ぎに鹿児島市内に到着。高層ビルが立ち並ぶなかなかの都会だ。ここで名物の「鹿児島ラーメン」を頂く。豚骨ベースで焦がしにんにく?の香りのスープが中太めんに絡んでおいしい。付け合わせに大根の酢漬けが付いてくるのも鹿児島流のようだ。

鹿児島ラーメンを堪能して、本日2回目のフェリーに乗船。鹿児島市内と桜島を結ぶ「桜島フェリー」。所要時間約15分。鹿児島市民の生活の足となっており、なんと24時間運航をしている。日中は15分おき、深夜は1時間おきに出航しているので、予約なしで手軽に利用できる。

 

システムも変わっており、鹿児島側から乗船するときは料金を支払わずにそのまま乗り、桜島側で支払うというシステム。料金は大人160円と原付バイクは220円と格安。距離が短いので、地元の人は車に乗ったままの人が多かった。バイクも固定せずに乗せっぱなし。最初は倒れないようにずっと抑えていたが、出航してもほとんど揺れないので、バイクを置いて船の中を探索する。

 

船の形状も少し変わっている。船首と船尾が対称で、港に着いたら向きを変えずに車両の積み下ろしができるようになっている。救急車も普通に乗っている。まさに地元の生活の足だ。フェリーというよりも、動く巨大な橋のようだ。デッキに上がったらなんと、うどん屋まである。この短時間でうどんを食べているツワモノも何人がいた。

船の中では荷物を満載した岡崎ナンバーのツーリングライダーと会って話をした。お互いこんなところで地元の人間に会えるとは思わなかった。自分とは反対のルートで九州を回っており、偶然にも大阪に帰るフェリーも同じだった。

 

約15分の短い航海で、対岸の桜島が見えてきた。昨日よりは天候が良いので少しははっきり見える。桜島に上陸して、昨日と同じルートを走り出す。昨日は雨が降っていたのでそれほど感じなかったが、晴れた日は舞い上がる火山灰がすごい。ヘルメットのシールドを閉じたまま、桜島を通り抜けた。

 

桜島を抜け、東側にある「道の駅たるみず」で休憩。ここまで来ても火山灰はすごい。タイヤが真っ白になるくらいだ。道の駅で飼われているみたいな首輪の付いた黒猫は火山灰の中で白くなっても平気で眠っている。

この近くにはプレミアム焼酎で有名な「森伊蔵」の蔵元があったが、通販で予約待ちの人気商品なので、手に入れることは出来なかった。

 

ここから九州最後の目的地、志布志港に向かう。

 

志布志港に着くまでに少し雨に降られたが、レインウェアを着るほどではなかった。出航1時間前に志布志港に到着。桜島フェリーで会った岡崎ナンバーのライダーもすでに来ていた。

 

17:55 定刻どおりに出航。残りあと1日。

 

最終日 大阪~奈良~名古屋

 

帰りの航海も順調で、ほとんど揺れを感じなかった。翌朝、7:50、定刻どおりに大阪・南港に到着。2日間曇っていた九州と違い、快晴だ。あとはこのまま名古屋へ帰るだけ。岡崎ナンバーのライダーとお互いの旅の無事を祈って別れ、出発。帰りは奈良を経由して西名阪の側道を通るルートを選択した。地図上では下道の最短ルートだ。

 

港を出るとすぐに渋滞にはまった。通勤時間帯だから覚悟はしていたがなかなか進まない。おまけに高架下を走っていたら鳥のフンがジャケットに直撃!

 

ついていない・・・・・・

 

渋滞ラッシュを抜け、奈良に入ったくらいから順調に流れ始めた。だが、奈良公園の少し手前でナビを見ながら曲がるポイントを確認していたら・・・・・・

 

カーーーーーン

 

という音と衝撃!!!

 

しまった!  何か踏んづけた!

 

道路の真ん中にあった潰れた空き缶みたいな物を踏んづけたみたいだ。

 

次の信号で止まったとき、目視で前輪を確認したが、異常はないみたいだ。チューブタイヤなので、パンクしたらすぐに空気が抜けてしまうが、大丈夫みたいだ。

 

そのまま進み、奈良公園の前に出た。観光客と放し飼いの鹿でごった返している。地元の人からしたら当たり前の光景なのだろうか。車のすぐ横を鹿が普通に歩いていたり、なんと交差点で信号待ちをしている鹿もいた(ホントに!)

 

鹿を横目で見ながら奈良公園を通り過ぎたその時!

 

いきなりハンドルが重くなり、バランスが取れなくなった。

 

しまった!  やっちゃったか・・・・・・

 

フロントタイヤを見ると、見事にペチャンコ。さっき踏んづけてできた傷が広がったみたいだ。

 

とりあえず歩道に移動させる。なんてこった・・・・・・

 

ツーリング先でパンクなんて何年ぶりだろうか。運が悪かったとしか言いようがない。でも、ツーリングにトラブルはつきもの。トラブルに備えた準備はしている。工具とスペアのチューブもある。ここで修理しないと先に進めない。

 

不幸中の幸いで、リアより手間が掛からないフロントだった事と、後ろに荷物を満載した状態でセンタースタンドを立てるとフロントが浮くので、ジャッキなしでタイヤが外せたことだった。道端で荷物を満載したちっこいバイクのタイヤを外している光景が珍しいのか、外国人観光客の視線が背中に突き刺さる・・・・・・

 

何とか修理を終え、近くのガソリンスタンドまで走り、規定の空気圧にして無事に走れるようになった。これも不幸中の幸い。最終日で良かった。行きだったらフェリーに乗り遅れてツーリングが中止になってたかも・・・。

 

 

 

 

その後は、国道25号、西名阪の側道を使って、無事に名古屋に着くことができた。

 

今回のツーリング。九州での実際の滞在時間は約1日半。短い時間だったが、さまざまな体験が出来た。最終日を除いて大きなトラブルも無く、順調なツーリングだった。今回、回れなかったところはたくさんあったが、次にまた行く理由が出来たと考えよう。

 

おわり

 

ツーリング便利グッズ紹介 その3

 

バイクに乗っていて、避けて通れないトラブル、パンク。特にツーリング先で、自分で修理しなければならない状況で、あるととても便利なグッズを紹介します。

 

まずはこちら。タイヤチューブを交換するときに便利な

 

「キタコ タイヤバルブプーラー」

 

チューブのバルブをリムの穴に通すとき、あらかじめ反対側から通しておいてバルブに装着。ワイヤーを引っ張れば簡単にリムの穴を通せます。バルブレンチも付いています。

 

次はこちら。

 

「ラフ&ロード フロアポンプMINI」

 

数ある携帯用ポンプの中でもおそらく最小、最軽量のポンプ。この大きさでも、足で踏んで固定して使えるフロアポンプです。

 

最後はこちら。

 

「キタコ エクステンションエアーバルブ」

 

エアバルブの先に付けて横向きにするアタッチメント。ガソリンスタンドなどでエアーを入れるときに非常に便利です。角度は3種類。90°、75°、60°があります。

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