翌日も快晴。絶好のツーリング日和だ。野生動物に襲われることなく、無事に朝を迎えることができた。今日はこのまま名古屋に帰るだけ。153号線を使えば3時間ほどで名古屋に帰ることができるが、それでは面白くないので、今回は
「酷道」
として有名な国道152号線のルートを選んだ。
山頂のキャンプ場からふもとの中川村までバイクで15分ほどで降りることができた。153号線に出て南下し、昨日通った小渋ダムの道から国道152号線に出る。桜で有名な大鹿村の大西公園の横を通り、次の目的地、しらびそ高原に向かう。
「酷道」として知られる国道152号線。ツーリングマップルで見ても途中で道が途切れており、ナビのルート検索でも遠回りのルートを表示するのだが、通行止めの看板が無いのでたぶん通れるだろう。
そんな感じで進んでいったのだが、30分くらい走っても1台も対向車が来ない・・・
道幅もどんどん狭くなってくる・・・
かろうじて舗装はしてあるが、「これホントに国道?」と言いたくなるような山道に入っていく・・・
「もしかして通行止め?」
だんだん不安になってくる。通行止めでここから引き返すことになったら、かなりの時間のロスだ・・・
と、そのとき、前方からジェベル250が走ってきた。
よかった。道がつながっていた・・・
そのままさらに南に下ると、「下栗の里」に出る。山の急斜面添いに民家が立ち並ぶ集落で、「日本のチロル」や「天空の里」などと呼ばれている。信州サンセットポイントのひとつにもなっている。
あの映画監督、宮崎駿氏もここを訪れたことがあるそうで、ジブリの短編アニメでこの下栗の里の風景をモチーフにした作品もあるそうだ。
下栗の里を抜けて国道152号線に戻り少し走ると、「道の駅 遠山郷」に着いた。遠山郷の名物、羊の肉を秘伝の味噌だれに漬け込んで焼いた「遠山ジンギス」で昼食をとる予定だったのだが、着いた時間が遅く、ランチタイムの営業が終わっており、食べることができなかった。
近くのコンビニで昼食を取り、今回の最終目的地「阿南温泉 かじかの湯」に到着。アルカリ性単純泉の湯だが、源泉そのままの約30℃の浴槽があり、夏場はクールダウンに最適だ。露天風呂からの眺めも良く、眼前の門原大橋を眺めることができる。
温泉を出たあとは、国道153号線に戻り、そのまま無事に名古屋に帰り着くことが出来た。今回のツーリングは何といっても天候に恵まれた。真夏の暑い時期をずらせた事もかえって良かった。
今回は1泊2日のキャンプツーリングだったが、高速を使えば日帰りでも十分回れるルートなので、秋の紅葉ツーリングにもおすすめです。