スーパーカブで行く! 四国・しまなみ海道ツーリング(3)

キャンプ場のある無人島、見近島から、しまなみ海道の原付専用道に戻り先に進むと、左側に展望スペースが現れた。ここから見近島の西側、そしてその先の瀬戸内海の島々を眺めることができる。

さっきテントを設営したキャンプ場を真上から見下ろすことができる。しまなみ海道の本線は駐停車禁止なので、ここからの景色は徒歩、自転車、原付バイクのライダーしか眺めることができない。

 

見近島のキャンプ場を出てから5分ほどで、次の島、伯方島(はかたじま)に到着。あの「伯方の塩」で有名な島だ。伯方・大島大橋は大島側に料金所があるので、見近島と伯方島は無料で行き来出来る。大島ほどではないが伯方島もそこそこの人口がある島で、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどもある。さらに先の島には温泉もあるので、キャンプ場に長期滞在する人も多い。

 

原付専用道から伯方島に上陸するとすぐ左手に「道の駅・マリンオアシスはかた」がある。ドライバーやライダーにとって便利な休憩スポットである道の駅だが、ここ、しまなみ海道では、サイクリストにとっても重要な施設となっている。ロードバイク(自転車)用のスタンドは当然のようにあり、レンタルサイクルや空気入れの貸し出しなどサイクリストの設備も充実している。

 

伯方島に上陸して、東に15分ほど走ったところにある、「伯方の塩」を使った名物の塩ラーメンの店、

 

「伯方の塩ラーメン 三和」

 

で昼食を頂く。店名に「伯方の塩」と入り、「伯方の塩」の伯方塩業にロゴマークの使用許可をもらっているほど地元では有名な店だ。

 

雨の少ない瀬戸内海・伯方島では、江戸時代から塩田による塩作りが行われてきたのだが、1971年に国の専売公社が塩の生産、流通を管理するようになって、昔ながらの塩田は全国で廃止されていった。しかし、塩田の塩の技術を残したいという声が地元から起こり、一定の制約の下で生産できるようになった。そうして誕生したのが「伯方の塩」だそうだ。ほどよくにがりを残した「伯方の塩」を使った絶品の塩ラーメン。地元の人やサイクリスト、ライダーでいっぱいだった。

 

「伯方の塩ラーメン」を堪能して、次の島、大三島に向かう。ここの原付専用道も道なりに走っていればすぐに見つけることが出来た。全長328mの短い橋、大三島橋を渡って上陸する。通行料金は原付で¥50。

 

しまなみ海道の中で一番大きな島、大三島(おおみしま)。島の中心には、全国で約一万社あまりの分社を持つ伝統ある神社、大山祇(おおやまづみ)神社があり、古来から「神の島」と呼ばれている。

 

島内には道の駅が2ヵ所あり、観光スポットもいろいろある。海を見ながら海岸線沿いの道を走っていると、ある事に気が付いた。

 

メインの道路の、道路脇の白線の内側にブルーのラインが引いてある。なるほど、そういうことだったのか。このブルーのラインは、サイクリスト用のガイドラインになっていたのだ。道に迷っても、このブルーのラインに沿って走っていれば、必ずしまなみ海道の橋の入り口にたどり着けるようになっていた。それに気づいてからはもう、自転車専用道の入り口を探して迷うことはなくなった。

 

大三島をぐるっと回って、「道の駅 多々羅しまなみ公園」で休憩。ここもサイクリストでいっぱいだ。

 

ここで、今治名物のB級グルメ「焼豚玉子飯」とタコの唐揚げを頂く。焼豚丼の上に温泉卵がのっているシンプルな丼だが、特製のタレとマッチしていておいしい。タコの唐揚げもスパイシーな味付けだ。

 

さて、これからどうしようか。今いる大三島は愛媛県今治市。次の島、生口島は広島県尾道市になる。ちょうど、しまなみ海道を中間まで渡ったことになる。空を見ると、朝より雲が多くなっている。天気予報を見ると、広島は夕方から夜にかけて雨が降るみたいだ。大阪へ戻るフェリーは明日の夜10時の出航。まだ時間はある。無理をせずに今日はキャンプ場に戻って、明日、広島に行こう。自由に予定を変更できるのがソロツーリングのいいところだ。

 

 

キャンプ場に戻る前に、伯方島のスーパーで食料の買い出しをして、見近島に戻ってきた。まだ陽は高いが、昨日今日と朝が早かったので、ハンモックでまったりとくつろぐ。これがキャンプの醍醐味だ。

 

海を眺めながらくつろいでいると、陽が沈みかけてきた。このキャンプ場は島の西側に面しているので、瀬戸内海に沈む夕日を見ることが出来る。雲が少なかったらもっと綺麗な景色が見られただろう。

 

暗くなる前に夕食と焚き火の準備をする。今夜のメインは、愛媛ポークと瀬戸内レモンを使った「レモンソーセージ」と、瀬戸内の魚を使った「じゃこ天」だ。どちらも地元じゃなければ食べられないグルメだ。

 

このキャンプ場は街灯が無いので夜は真っ暗になる。ランタンの灯りと焚き火の炎を頼りに夕食をとる。海沿いのキャンプ場なので、陽が落ちたらけっこう風が強くなってきた。海面と地面の温度差なのだろうか。バイクを風よけの盾になるように移動させる。バイク乗入れ可能なキャンプ場だからこそできるワザだ。

 

昼間は暑いくらいだったが、陽が落ちると涼しいを通り越して寒い!

 

5月の瀬戸内海でもこんなに寒いのか・・・

 

おまけに雨もパラパラ降ってきた。

 

焚き火の火を始末して、道具を全部テントの前室に放り込んで、この日は休んだ。

 

レーシングワールド公式LINEアカウント開設!